被服費・服飾費・洋服代の平均

執筆者：

宮城正輝

　被服費とは、衣類に関連する費用を意味する言葉であり・・

　こららに加えてクリーニング費用を含めている家庭もあります。被服費は節約しやすい項目なので一般的な家庭が消費している衣料費の年間平均を参考にしながら、どこまで抑えていけるかがポイントになります。

　この被服費にまつわる 一人暮らし、または二人以上の世帯で・・

　これら疑問について分かりやすく見ていきます。

被服費 服飾費の年間平均金額とは

　総務省のデータ集計では住宅ローンを返済している途中の世帯においては、月あたりの被服費は14,000円となっています。

　住宅ローンを利用せずアパートを賃貸している家庭では、少し安くなって月あたり13,000円となります。

　次に「二人以上で生活している世帯」「共働き」「高齢者世帯」家庭における被服費の平均値を見ていきます。

被服費が占める割合とは：二人以上の世帯、夫婦共働き世帯を比較します

　同様に総務省のデータ「二人以上の世帯（勤労者のいる世帯）の家計収入」によると、消費支出の平均額：月あたり消費支出31万円となります。

　また、「夫婦共働き世帯の家計収入」を確認すると消費支出の平均額：月あたり消費支出33万円となり、金額の差はそれほど大きくありません。比較するために全ての項目を表にまとめます。

　二人以上世帯（勤労者あり）「被服（履き物を含みます）」は全体の4.2%で金額では「13,020円」となります。

　そして、夫婦共働き世帯の「被服（履き物を含む）」は 4.5%です。金額にすると月あたり「14,850円」となります。

高齢夫婦・無職世帯の被服費とは

　次は高齢夫婦・無職世帯の場合です。総務省データ「高齢夫婦・無職世帯の家計収入」によると、消費支出の平均額：月あたり消費支出23.7万円の内訳を見るとこのようになります。

　消費支出全体の金額が減少しており、教育にかかる費用は全くありません。そんな中でも、被服費の割合はかなり減少しています。「被服・履き物含む」の 2.8% を金額にしてみると、月あたり「6,636円」となります。

被服費の中へ含めるもの、含めないもの

　被服費に含めるものを仕分けするときには・・

　このような分け方をしますが、以下のような場合には「被服費」の範囲に含めるべきか迷ってしまいます。

　家計簿アプリへのデータ入力を続ける途中から被服費を分類するルールを変えてしまうと、これまでの集計した合計額にズレが出てしまい「意味不明なグラフ」になってしまいます。

　そんなことがあるので最初によく考えてから分類するべきであり、一端スタートしたならその後は（現実とは少し考え方が違ってきても）ルールを変えずに継続するべきです。

装飾品は被服費ではなく「お小遣い」とする

　バッグや靴・ハイヒールなどにブランド品を着用していても、いつも身につけているなら「被服費」の考え方にあてはまるはずです。ですが、すでに・・

　こんな状態なのであれば・・

　このあたりに分けておかないと、改善点が見つけにくい家計簿になってしまいます。

　仕事で必要となるスーツ、作業服などは「被服費（仕事用）」として一括りにまとめたり、プライベート用のTシャツ、下着をまとめて「被服費（普段着）」として分けると、より分かりやすい家計簿になります。

娯楽費・レジャー費・遊興費の違い

娯楽費・レジャー費・旅行費・飲酒費・お小遣いの違いは？家計の数字を分かりやすく比較していく手法をまとめています。総務省の家計収支の数字を参考にしながら、遊興・ファッション・レジャー・趣味へ使ってもよいお金を決める方法を見つけます。

expenses.masemon.com

2024.04.16

ユニクロ・しまむらが大人気に

出典：ファッションセンターしまむら

　「被服費」を減らしていくには、品質の良い商品を安く購入できるショップ選びが大事になってきます。ファミリー向けの品揃えと 良心的な価格のショップが人気です。

　「しまむら」はリーズナブルな価格でありながら品揃えも豊富なので、普段から「しまむら」を利用している家庭は多いはずです。ですが、神経質な方は・・

　ですが、しまむらはサイズ欠品があっても追加で入荷しない「売り切り」商品が多いので、同じデザインの服ばかりが大量に出回ることは少ないかもしれません。つまり、バレることは少ないはずです。

ユニクロで「2,980円」は高く感じてしまう

出典：ヒートテック｜ユニクロ

　ユニクロと繊維メーカーの「東レ」が共同開発した「ヒートテック」という新素材は速乾・保湿・保温に優れており、薄くて着ぶくれしないためヒットしました。

　この素材の肌着は1,000円未満で買えるのですが、そんな注目を集めながらも・・

　この意見をよく聞きます。

　過去にウルトラライト（軽量）ダウンベストが流行ったことがありましたが、すぐにライバルも似た商品を扱うようになったので ユニクロで買うメリットが感じられなくなりました。

　品質が良くても「ユニクロ = 安い服」という印象がマイナスに働いてしまうので、同じ価格で他が選べるならブランド優先にする方は多いはずです。

規格外サイズは、ユニクロ オンラインショップで

出典：ユニクロ オンラインストア

　ユニクロの店舗で売られている商品は、ネットの「ユニクロ公式オンラインストア」でも購入することができます。

　店頭では品揃えしていない大きめサイズ：XXL～4XLサイズ・または より小さい：XSサイズは、ネットのみで販売しています。店頭で試着してサイズが合わなかった商品もネットショップなら ピッタリサイズが見つかります。

　ユニクロ・GUのネットショップは 5,000円以上の商品を購入しないと送料無料となりません。ですが、Ｔシャツやインナーなど500円前後の品揃え・処分特価：390円の商品も見つかるので、5,000円までは楽に到達できるはずです。

古着を探して被服費を抑える方法とは

　最近では古着をファッショナブルに着こなすテクニックが注目されます。古着屋めぐりを趣味にしている芸能人・モデルも多くいて、コーディネイトの完成度と、服の調達に使ったお金のギャップに「いいね」が大量に集まります。

　趣味に使う娯楽費、被服費のどちらも減らせる良い対策です。人気のフリマアプリを覗く習慣にしたり、ヤフオクで「大量にまとめて処分したい出品者」が見つかると、かなりのコスパで調達できます。

　ビンテージアイテムの知識があるなら、「まとめて処分」となったコスパのよい古着をゲットして その中にある高値で売れそうな商品を転売して稼ぐ方法もあります。

まとめ：衣類の適正予算 衣料費 被服代の費用 服飾代

　死ぬまでに使うお金を試算して貯金が足りないと分かったなら、被服費を抑える対策が効果的です。衣類は外出着を何パターンか確保できれば、あとは家でヨレヨレを着ても問題ないはずです。

　安い下着を買い続けるよりも、場合によっては価格が高めの「品質重視の肌着」のコスパが高いこともあり得ます。品質重視で長く使える衣類をネットショップのレビューを参考に探します。