海外と比べて「日本の携帯電話は高い」と言われていた時期が長くありましたが、今となっては格安プランが登場してずいぶん安くなりました。そんな中・・
これが気になります。
街中で見かける携帯電話ショップに入り、スタッフが薦められるプランを契約しているなら、損をしているかもしれません。そんな、通信費を安くしたいときの・・
通信費の平均値 家族4人・3人・夫婦2人のとき
通信費をまとめて安くする方法とは
家族の人数別、年収別の通信費の平均値とは
これらの疑問について分かりやすく見ていきます。
ひとり暮らし、夫婦2人~6人家族の通信費 平均値とは
まず、家庭の通信費の平均値を調べます。
正しい通信費の平均値を見るために、総務省統計局の調査を確認します。単身世帯~6人家族の情報通信関係費をチェックしますが、情報通信関係費とは、スマホの通話・データ通信、インターネット回線料金だけでなく・・
固定電話通信料、NHK放送受信料、ケーブルテレビ受信料を 合計したもの
つまり、スマホ(ガラケー)などの移動通信だけでなく、固定の電話料金、動画配信サービスの料金などをまとめた数値となります。
世帯の人数別:通信費の平均 | |
世帯の人数 | 通信費の平均 |
1人 | 6,844円 |
2人 | 10,644円 |
3人 | 14,181円 |
4人 | 16,179円 |
5人 | 16,367円 |
6人 | 18,788円 |
4人世帯あたりから通信費の上昇がゆるやかになっているのは、プランが高齢者・子供向けで安いこと、または家族全員の支払いをまとめて安い「シェアプラン」のコストが反映されているといえます。
親回線の契約+シェアプランの追加で安い
引用元:シェアプラン|Y!mobile
例えば25GBのデータ容量を3人で分け合うプランにすると、個別に契約したプランに比べて「そこそこ快適」をキープしながら支払い総額を減らすことができます。
年齢別の通信費の平均値とは
つぎは、通信費を世帯主の年齢で分類した平均値です。
世帯主の年齢別:通信費の平均 | |
世帯主の年齢 | 通信費の平均 |
~29歳 | 5,506円 |
30~39歳 | 11,940円 |
40~49歳 | 14,332円 |
50~59歳 | 14,581円 |
60~69歳 | 11,470円 |
70歳以上 | 8,121円 |
こちらは、世帯主(一般的には父親)の年齢別にまとめた平均値です。先の人数で区切る方法とは違って・・
スマホの契約は何台分?
これが分からない数値です。ですが、世帯の人数は平均値で「2.3人ほど」なので、30歳あたりまで一人暮らし、そのあと、夫婦+子供が1~2人。そして高齢になると二人以下の平均値に近くなっていきます。
裕福な家庭の通信費はどれくらい?家庭の収入別の平均値
家庭によって収入には違いがあるため、通信費も変わってくるはずです。どれくらい変わるのかをチェックするには、収入の金額によって5段階に分けた「五分位階級」の統計を見ると分かります。
まず「五分位階級」という分け方ですが、その月ごとの収入データを集めてバッサリ5等分します。
五分位階級 1月~3月 | |
階級:1 | ~467万円まで |
階級:2 | 467万円~610万円 |
階級:3 | 610万円~752万円 |
階級:4 | 752万円~956万円 |
階級:5 | 956万円~ |
自分の家庭がどの範囲に入るのかチェックして、月あたりの通信費 支出内訳を参照します。
表には月あたりの通信費をまとめます。
通信費 1月あたりの支出 平均値 | ||||
階級 | 固定電話料金 | 携帯電話料金 | スマホ端末 | 他の通信機器 |
1 | 1,414円 | 4,262円 | 172円 | 67円 |
2 | 1,488円 | 6,445円 | 467円 | 53円 |
3 | 1,301円 | 7,921円 | 410円 | 162円 |
4 | 1,188円 | 10,606円 | 352円 | 144円 |
5 | 1,238円 | 12,680円 | 1,029円 | 152円 |
品目分類の統計では、通信費の内訳はこの4つの項目がメインですが、内訳が分かりにくい項目が何を指しているの見てみると・・
こうなります。FAXやPHS、無線機など、すでに見かけない端末の費用なども該当しています。
固定ネット回線、ケーブルテレビ回線を含めた通信費
「月あたりの通信費」を算出するとこうなります。固定電話は無し、スマホ+固定ネット回線(またはケーブル回線)を使用している家庭を想定すると・・
467万円未満の家庭 1月あたりの通信費は 5,942円。
467万円~610万円の家庭 1月あたりの通信費は 9,613円。
610万円~752万円の家庭 1月あたりの通信費は 11,734円。
その内訳を表にまとめるとこうなります。
スマホ+ネット回線の通信費 月あたり | ||||
階級 | 携帯通話 | スマホ代 | 固定ネット | 合計 |
1 | 4262円 | 172円 | 1,508円 | 5,942円 |
2 | 6445円 | 467円 | 2,701円 | 9,613円 |
3 | 7,921円 | 410円 | 3,403円 | 11,734円 |
4 | 10,606円 | 352円 | 3,949円 | 14,907円 |
5 | 12,680円 | 1,029円 | 4,299円 | 18,008円 |
この数値にはNHKの受信料(BS放送受信料含む)と、他のBS、CSなどの衛星放送の受信料は含まれていません。
スマホ+固定ネット回線の表を見て分かること
スマホにまつわる通信費を抑えるならWi-Fi環境に注目します。自宅に固定ネット回線があり、会社にもあり、近場に公衆無線LANのスポットもある どこでもWi-fi環境にある生活なら・・
こんなプランでいけるかもしれません。家族でデータ通信料を共有するシェアプランにするなら、さらに安く抑えることができます。
生活エリアの無料のWi-Fiを探して状況を確認します。
つぎはインターネット回線についてです。
固定インターネット接続サービス、移動通信の割合とは
総務省にて確認できる固定インターネット接続サービスの契約数と、移動通信(wimaxなど)の件数をグラフにするとこうなります。
固定のインターネット回線の契約数が4278万件、モバイルWi-fiが1億9133万件であり、圧倒的にモバイル回線の契約者が多いことが分かります。
ただし、この数字は契約している数をそのまま合算しているだけなので、同じ人が複数回線を所有する「重複ありの数値」となります。
こんな方もいるはずです。
また それとは逆に、職場や学校、よく立ち寄るファーストフード店でWi-fiが使い放題なら・・
スマホの10Gコースで十分
固定ネット回線の契約ナシ
一人暮らしなら、このスタイルの方が通信費の節約になるはずです。
スマホ端末の購入費用はどれくらい?
携帯電話の端末にどれくらいのお金を使っているのか、月あたり消費する金額の平均値をまとめます。
スマホの買い換え・端末に使うお金 | |||||
1人家族 | 2人家族 | 3人家族 | |||
端末の費用 | 699円 | 964円 | 1,519円 | ||
4人家族 | 5人家族 | ||||
端末の費用 | 2,071円 | 2,452円 |
この数字を見て・・
月に699円って安すぎない?
と感じますが、この統計データは日本のすべての国民が対象となっています。つまり、「ガラケーを5年使い続ける高齢者」も対象に入っています。
2年サイクルで最新機種を追い続けるのではなく、平均的なコスパの端末を長く使い続けることで通信費を抑えることができます。
通信費を安くする方法:支払い先を1つにまとめる
通信費を抑える有効な方法の一つに、サービスの契約を1つにまとめるやり方があります。
スーパーで商品を買うとき「大パッケージ」を選ぶと割安になります。それと同じようにネット・スマホのサービスを1つのサービスにまとめることで割引サービスが受けられます。
いま契約している会社へ統合する方法、そしてもう一つは、携帯の契約を家族分まとめて・・
MNP:携帯電話番号ポータビリティとはなんですか?
引用元:MNPとは|Softbank
定期的にお得に契約できるキャンペーンがあるので、その際に現在の契約を解約して ネット回線+スマホ回線をまとめて他社へ移動(MNP)するプランを検討します。
通信費を下げる方法:自宅の固定電話を解約する
家族の全員がスマホを持っていて、通話、LINE、メールで連絡ができる環境なら、固定電話の出番はほとんど無いはずです。どうせ使っていないなら通信費を節約するために・・
もし光回線を利用しているなら「ひかり電話」の契約に切り替えると、これまでの固定電話サービスを維持しながら通信費を抑えることができます(基本プランは月額基本料金500円)。
普通の固定電話との違いは・・
これまでの電話番号をそのまま利用できる
新規に電話機を買わなくてよい(従来タイプを継続利用できる)
音声の品質は全く同じである(114などにかけられない番号がある)
従来のコードレス電話機も利用できる
スマートフォンを「ひかり電話」の子機にすることも可能
通話料金は従来の電話よりも安くなる(国内通話は 3分間8円:一律)
または、自宅の電話に魅力を感じないなら・・
お下がりスマホがあるなら、050番号で着信できるように設定しておくと(お金のかからない)固定電話の代わりとなります。
通信費を下げる方法:光コラボレーション
自宅のネット回線のみを契約するとき、NTT東西が提供する光ファイバー回線(フレッツ光)を検討する場合が多くなりますが、このときNTT東西ですぐに契約するのではなく・・
光コラボレーションは、NTT東日本・NTT西日本の提供する「フレッツ光」を他の事業者(プロバイダなど)が借り受けて安い価格で提供することです。光コラボレーションはこのような事業者が提供しています。
フレッツ光(NTT東西)では、月あたり6,100円ほどかかってしまうサービスが、5,500円前後で(全く同じ回線を)利用できます。そして、大きなメリットは専用事業者の他のサービスと同時に契約する事で「割引き」があります。
各社で複数のサービスを「まとめて割引き」できる
光コラボレーションで契約する回線はNTTのフレッツ光と全く同じなので、料金が下がる分だけお得になります。
目的のインターネット回線だけでなく、他のサービスも利用しているなら、まとめることで割引特典が得られます。
携帯電話の通話・通信料金が安くなる
スマホ端末の購入すると「セット割引」が適用
ケーブルテレビの視聴料金が格安になる
DVD・CDレンタルサービスを安く利用できる
これらの割引料金を狙って契約することで、通信費だけでなく娯楽に費やすお金を減らせます。
大手のau、Softbank、Docomoなら、提供しているサービスがとても多いので、あらゆるサービスを統合して「まとめて割引」の特典を狙えます。
まとめ:通信費とは スマホ代 携帯料金 2人 通信料金
スマホ、ネット回線の解約ルールにある「縛り期間」が過ぎているなら、他社の回線に切り替えることで乗り換えキャンペーンのキャッシュバックを狙うことができます。
ただし、契約を他社へ乗り換えるには機材をリフレッシュする手間がかかるので、時間をかけて得られるコスパなのかよく検討するべきです。