通信費の平均 家族3人・4人 内訳

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通信費の平均は?家族3人・4人・夫婦の携帯代 通信費内訳

執筆者: 宮城正輝

 海外と比べて「日本の携帯電話は高い」と言われていた時期が長くありましたが、今となっては格安プランが登場してずいぶん安くなりました。そんな中・・

他の家庭の通信費はどれくらい?

 これが気になります。

 スマホ・固定のネット回線をキャンペーンの広告を見てパッと選んでしまっているなら、損をしているかもしれません。そんな、通信費を安くしたいときの・・

  • 通信費の平均値 家族4人・3人・夫婦2人のとき

  • 通信費をまとめて安くする方法とは

  • 家族の人数別、年収別の通信費の平均値とは

 これらの疑問について分かりやすく見ていきます。

ひとり暮らし、夫婦2人~6人家族の通信費 平均値とは

2人・3人・4人家族の通信費 平均値とは

 まず、家庭の通信費の平均値を調べます。

 正しい通信費の平均値を見るために、総務省統計局の調査結果(2022年 1月から3月の平均値)を確認します。単身世帯~6人家族の情報通信関係費をチェックしますが、情報通信関係費とは、スマホの通話・データ通信、インターネット回線料金だけでなく・・

固定電話通信料、NHK放送受信料、ケーブルテレビ受信料を 合計したもの

 つまり、スマホ(ガラケー)などの移動通信だけでなく、固定の電話料金、動画配信サービスの料金などをまとめた数値となります。

世帯の人数別:通信費の平均(2022年)
世帯の人数 通信費の平均
1人 6,844円
2人 10,644円
3人 14,181円
4人 16,179円
5人 16,367円
6人 18,788円

 4人世帯あたりから通信費の上昇がゆるやかになっているのは、プランが高齢者・子供向けで安いこと、または家族全員の支払いをまとめて安い「シェアプラン」のコストが反映されているといえます。

親回線の契約+シェアプランの追加で安い

 例えば25GBのデータ容量を3人で分け合うプランにすると、個別に契約したプランに比べて「そこそこ快適」をキープしながら支払いを減らすことができます。

年齢別の通信費の平均値とは

 つぎは、通信費を世帯主の年齢で分類した平均値です(2022年データ)。

世帯主の年齢別:通信費の平均(2022年)
世帯主の年齢 通信費の平均
~29歳 5,506円
30~39歳 11,940円
40~49歳 14,332円
50~59歳 14,581円
60~69歳 11,470円
70歳以上 8,121円

 こちらは、世帯主(一般的には父親)の年齢別にまとめた平均値です。先の人数で区切る方法とは違って・・

  • 世帯に何人いるのか?

  • スマホの契約は何台分?

 これが分からない数値です。ですが、世帯の人数は平均値で「2.3人ほど」なので、30歳あたりまで一人暮らし、そのあと、夫婦+子供が1~2人。そして高齢になると二人以下の平均値に近くなっていきます。

裕福な家庭の通信費はどれくらい?家庭の収入別の平均値

裕福な家庭の通信費とは?家庭の収入別の平均値

 家庭によって収入には違いがあるため、通信費も変わってくるはずです。どれくらい変わるのかをチェックするには、収入の金額によって5段階に分けた「五分位階級」の統計を見ると分かります(2022年1月から3月の平均値)。

 まず「五分位階級」という分け方ですが、その月ごとの収入データを集めてバッサリ5等分します。

五分位階級 2022年1月~3月
階級:1 ~467万円まで
階級:2 467万円~610万円
階級:3 610万円~752万円
階級:4 752万円~956万円
階級:5 956万円~

 2022年はこの年収が区切りのボーダーラインになっています。自分の家庭がどの範囲に入るのかチェックして、次の通信費の支出内訳を参照します。

 表には月あたりの通信費をまとめますが、まだ2022年の年間:12ヶ月分のデータを確認できないので、1月から3月までの数値の平均値で1ヶ月あたりの数値を出します。

通信費 1月あたりの支出 平均値(2022年)
階級 固定電話料金 携帯電話料金 スマホ端末 他の通信機器
1 1,414円 4,262円 172円 67円
2 1,488円 6,445円 467円 53円
3 1,301円 7,921円 410円 162円
4 1,188円 10,606円 352円 144円
5 1,238円 12,680円 1,029円 152円

 品目分類の統計では、通信費の内訳はこの4つの項目がメインですが、内訳が分かりにくい項目が何を指しているの見てみると・・

固定電話通話料とは
固定電話での通話、電報、高速通話の通信料、FAXの賃貸料、テレホンカード
移動電話通信料とは
携帯電話(スマホ)の通話、PHSの通信料
他の通信機器とは
固定の電話機、FAX、無線機

 こうなります。FAXやPHS、無線機など、すでに見かけない端末の費用なども該当しています。

通信費にインターネット回線が含まれていない

 スマホ通話・通信、ネット、PC、Wi-fi、TVでYoutube は「同じくくり」となるはずですが、統計局「一世帯あたり品目分類」→「通信費」には、どこの家庭でもあたりまえの・・

インターネット回線の料金が含まれていません

 総務省のジャンル分けでは、インターネット回線は「教養娯楽費サービス」に属してます。その中にはインターネット以外に「ケーブルテレビ放送受信料」という項目もあります。

POINT

 インターネットとケーブル回線はサービスを提供する企業からすると別物ですが、「使う側」からすると同じです。普通の家庭なら、このどちらか1つのみ加入するはずなので、2つに分散した平均値をまとめて合計します。

固定ネット回線、ケーブルテレビ回線を含めた通信費を計算する

固定ネット回線、ケーブルテレビ回線を含めた通信費

 これらのデータも追加した「月あたりの通信費」を算出します。固定電話は無し、スマホ+固定ネット回線(またはケーブル回線)を使用しているパターンの家庭を想定すると・・

  • 467万円未満の家庭 1月の通信費は 5,942円。

  • 467万円~610万円の家庭 1月の通信費は 9,613円。

  • 610万円~752万円の家庭 1月の通信費は 11,734円。

 その内訳を表にまとめるとこうなります。

スマホ+ネット回線の通信費 月あたり(2022年)
階級 携帯通話 スマホ代 固定ネット 合計
1 4262円 172円 1,508円 5,942円
2 6445円 467円 2,701円 9,613円
3 7,921円 410円 3,403円 11,734円
4 10,606円 352円 3,949円 14,907円
5 12,680円 1,029円 4,299円 18,008円

 この数値にはNHKの受信料(BS放送受信料含む)と、他のBS、CSなどの衛星放送の受信料は含まれていません。

スマホ+固定ネット回線の表を見て分かること

 スマホにまつわる通信費を抑えるならWi-Fi環境に注目します。自宅に固定ネット回線があり、会社にもあり、近場に公衆無線LANのスポットもある「どこでもWi-fiあり」の生活なら・・

スマホの契約は5GBで月1,500円

 こんなプランでいけるかもしれません。家族でデータ通信料を共有するシェアプランでさらに訳す抑えます。

 また、無料のWi-Fiを積極的に利用するようにします。

FREESPOT・公衆無線LANスポットサービス

 つぎはインターネット回線についてです。

固定インターネット接続サービス、移動通信の割合とは

 総務省にて確認できる令和2年度の固定インターネット接続サービスの契約数と、移動通信(wimaxなど)の件数をグラフにするとこうなります。

固定インターネット接続サービス、移動通信(wimaxなど)の契約件数の割合グラフ

 固定のインターネット回線の契約数が4278万件、モバイルWi-fiが1億9133万件であり、圧倒的にモバイル回線の契約者が多いことが分かります。ただし、この数字は契約している数をそのままなので「重複アリ」となります。

家では光、出先でポケットWi-fi

 こんな方もいるはずです。

 また それとは逆に、職場や学校、よく立ち寄るファーストフード店でWi-fiが使い放題なら・・

  • スマホの10Gコースで十分

  • 固定ネット回線の契約ナシ

 一人暮らしなら、このスタイルの方が通信費の節約になるはずです。

スマホ端末の購入費用はどれくらい?

スマホ端末の購入費用はどれくらい?

 携帯電話の端末にどれくらいのお金を使っているのか、月あたり消費する金額の平均値をまとめます。

スマホの買い換え・端末に使うお金
1人家族 2人家族 3人家族
端末の費用 699円 964円 1,519円
4人家族 5人家族
端末の費用 2,071円 2,452円

 この数字を見て・・

月に699円って安すぎない?

 と感じますが、この統計データは日本のすべての国民が対象となっています。つまり、「ガラケーを5年使い続ける高齢者」も対象に入っています。

 2年サイクルで最新機種を追い続けるのではなく、平均的なコスパの端末を長く使い続けることで通信費を抑えることができます。

通信費を安くする方法:支払い先を1つにまとめる

通信費を安くする方法:支払い先を1つにまとめる

 通信費を抑える有効な方法の一つに、サービスの契約を1つにまとめるやり方があります。

 スーパーで商品を買うとき、「大パッケージ」を選ぶと割安になります。それと同じようにネット・スマホのサービスを1つのサービスにまとめることで割引サービスが受けられます。

POINT携帯の回線をインターネット回線のサービスへ統合する

 いま契約している会社へ統合する方法、そしてもう一つは、携帯の契約を家族分まとめて・・

MNPで他社へ移動+ネット固定回線を新たに契約します

MNP:携帯電話番号ポータビリティとはなんですか?

 定期的にお得に契約できるキャンペーンがあるので、その際に現在の契約を解約して ネット回線+スマホ回線をまとめて他社へ移動(MNP)するプランを検討します。

通信費を下げる方法:自宅の固定電話を解約する

自宅の固定電話が不要なら解約する 通信費の内訳を見直す

 家族の全員がスマホを持っていて、通話、LINE、メールで連絡ができる環境なら、固定電話の出番はほとんど無いはずです。どうせ使っていないなら通信費を節約するために・・

固定電話(NTTとの契約)を解約します

 もし光回線を利用しているなら「ひかり電話」の契約に切り替えると、これまでの固定電話サービスを維持しながら通信費を抑えることができます(基本プランは月額基本料金500円)。

 普通の固定電話との違いは・・

POINT
  • これまでの電話番号をそのまま利用できる

  • 新規に電話機を買わなくてよい(従来タイプを継続利用できる)

  • 音声の品質は全く同じである(114などにかけられない番号がある)

  • 従来のコードレス電話機も利用できる

  • スマートフォンを「ひかり電話」の子機にすることも可能

  • 通話料金は従来の電話よりも安くなる(国内通話は 3分間8円:一律)

 または、自宅の電話に魅力を感じないなら・・

固定電話なし(撤去)もアリです

 お下がりスマホがあるなら、050番号で着信できるように設定しておくと(お金のかからない)固定電話の代わりとなります。

通信費を下げる方法:光コラボレーション

通信費を下げる方法:光コラボレーションとは

 自宅のネット回線のみを契約するとき、NTT東西が提供する光ファイバー回線(フレッツ光)を検討する場合が多くなりますが、このときNTT東西ですぐに契約するのではなく・・

POINT

光コラボレーションを検討します

 光コラボレーションは、NTT東日本・NTT西日本の提供する「フレッツ光」を他の事業者(プロバイダなど)が借り受けて安い価格で提供することです。光コラボレーションはこのような事業者が提供しています。

 フレッツ光(NTT東西)では、月あたり6,100円ほどかかってしまうサービスが、5,500円前後で(全く同じ回線を)利用できます。そして、大きなメリットは専用事業者の他のサービスと同時に契約する事で「割引き」があります。

各社で複数のサービスを「まとめて割引き」できる

各社で複数のサービスを「まとめて割引き」できる

 光コラボレーションで契約する回線はNTTのフレッツ光と全く同じなので、料金が下がる分だけお得になります。

 目的のインターネット回線だけでなく、他のサービスも利用しているなら、まとめることで割引特典が得られます。

  • 携帯電話の通話・通信料金が安くなる

  • スマホ端末の購入すると「セット割引」が適用

  • ケーブルテレビの視聴料金が格安になる

  • DVD・CDレンタルサービスを安く利用できる

 これらの割引料金を狙って契約することで、通信費だけでなく娯楽に費やすお金を減らせます。特に大手のau、Softbank、Docomoなら、いくつものサービスを提供しているので「まとめて割引」の特典がいくつもあります。

まとめ:通信費とは スマホ代 携帯料金 2人 通信料金

 スマホ、ネット回線の解約ルールにある「縛り期間」が過ぎているなら、他社の回線に切り替えることで「乗り換えキャンペーン」のキャッシュバックを狙うことができます。

 ただし、契約を他社へ乗り換えるには手間がかかるので、時間をかけて得られるコスパなのかよく検討するべきです。