被服費とは、衣類に関連する費用を意味する言葉であり・・
こららに加えてクリーニング費用を含めている家庭もあります。被服費は節約しやすい項目なので一般的な家庭が消費している衣料費の年間平均を参考にして検討します。
この被服費にまつわる 一人暮らし、または二人以上の世帯で・・
被服費年間平均 家計全体の割合とは
服飾費 洋服代 衣料費 衣服費の違いとは
経費や勘定科目に迷う時には
これら疑問について分かりやすく見ていきます。
被服費 服飾費の年間平均金額とは
総務省のデータ集計では住宅ローンを返済している途中の世帯であるとき・・
住宅ローンを利用せずアパートを賃貸している家庭では、少し安くなって月あたり13,000円となります。
月あたりの被服費はいくら? | ||
住宅ローン 返済中 |
住宅ローン 利用なし |
|
月あたりの被服費 | 14,000円 | 13,000円 |
次に「二人以上で生活している世帯」「共働き」「高齢者世帯」家庭における被服費の平均値を見ていきます。
被服費が占める割合とは:二人以上の世帯、夫婦共働き世帯を比較します
同様に総務省のデータ「二人以上の世帯(勤労者のいる世帯)の家計収入」によると、消費支出の平均額:月あたり消費支出31万円となります。
また、「夫婦共働き世帯の家計収入」を確認すると消費支出の平均額:月あたり消費支出33万円となり、金額の差はそれほど大きくありません。比較するために全ての項目を表にまとめます。
家庭の支出の内訳と被服費の割合を比較 | ||
二人以上世帯 (勤労者あり) |
夫婦共働き 世帯 |
|
食料 | 24.2% | 23.1% |
住居 | 6.1% | 5.4% |
光熱 | 6.7% | 7.9% |
家具 | 3.5% | 3.3% |
被服 | 4.2% | 3.3% |
保健 | 3.6% | 3.5% |
交通 | 15.8% | 16.2% |
教育 | 6.3% | 8.1% |
娯楽 | 9.7% | 9.9% |
その他 | 19.8% | 20.0% |
二人以上世帯の「被服(履き物を含む)」は、全体の4.2%で金額では「13,020円」となります。
そして、夫婦共働き世帯の「被服(履き物を含む)」は 4.5%です。金額にすると月あたり「14,850円」となります。
高齢夫婦・無職世帯の被服費とは
次は高齢夫婦・無職世帯の場合です。総務省データ「高齢夫婦・無職世帯の家計収入」によると、消費支出の平均額:月あたり消費支出23.7万円の内訳を見るとこのようになります。
高齢夫婦・無職世帯 前半 | ||||
食料 27.3% |
住居 6.2% |
光熱 7.9% |
家具 3.8% |
被服 2.8% |
高齢夫婦・無職世帯 後半 | ||||
保健 6.3% |
交通 10.6% |
教育 0% |
娯楽 11.1% |
その他 24.0% |
消費支出全体の金額が減少しており、教育にかかる費用は全くありません。そんな中でも、被服費の割合はかなり減少しています。「被服・履き物含む」の 2.8% を金額にしてみると、月あたり「6,636円」となります。
被服費の中へ含めるもの、含めないもの
被服費に含めるものを仕分けするときには・・
このような分け方をしますが、以下のような場合には「被服費」の範囲に含めるべきか迷ってしまいます。
被服費の範囲に入れるルールにするか迷うもの | |
帽子 | ファッション用キャップ・すでに20個所有 |
アクセサリー | ネックレス・ブレスレット、プライベート用 |
スーツ | 仕事用・オーダー10万円・すでに10着あり |
革ジャン・高級コート | おしゃれ専用5万円越え・すでに10着あり |
腕時計 | 海外製 5万円越えを10個所有 |
バッグ | 仕事では持ち歩かない・10万円越えを複数所有 |
家計簿アプリへのデータ入力を続けている途中から被服費を分類するルールを変えてしまうと、これまでの集計した合計額にズレが出てしまい「意味不明なグラフ」になってしまいます。
そんなことがあるので最初によく考えてから分類するべきであり、一端スタートしたならその後は 現実とは少し考え方が違ってきてもルールを変えずに継続するべきです。
装飾品は被服費ではなく「お小遣い」とする
バッグや靴・ハイヒールなどにブランド品を着用していても、いつも身につけているなら「被服費」の考え方にあてはまります。しかし、すでに・・
こんな状態であるときは・・
お小遣い
娯楽費
おしゃれ費
このあたりに分けておかないと、改善点が見つけにくい家計簿になってしまいます。
仕事で必要となるスーツ、作業服などは「被服費(仕事用)」として一括りにまとめたり、プライベート用のTシャツ、下着をまとめて「被服費(普段着)」として分けると、より分かりやすい家計簿になります。
洋服代を抑えるならユニクロ・しまむらが人気
「被服費」を減らしていくには、品質の良い商品を安く購入できるショップ選びが大事になってきます。ファミリー向けの品揃えと 良心的な価格のショップが人気です。
安さ・品揃え・高品質で人気のファッションショップ | |
しまむら | 子供から年配の方まで全年齢のアイテムが揃う。大きめの3L、4L、5Lサイズも含めて肌着からジャケット・靴・バッグまでが低価格で揃う。安い服を買うならこのお店を基準とするべき |
サンキ | 「しまむら」より店舗数は少ないが、ファミリー向けの品揃えと良心的な価格が魅力のお店。裏地が簡素な服や、丈が短めのパンツなど、安く売る理由を分かって買うなら、満足度は高い |
UNIQLO | 素材の品質、機能性を重視したベーシックなデザインのファッションアイテムが豊富。家計に優しい優良店だが、多くの人が利用する人気店であるため「ユニクロの服」だとバレやすい |
GU | ユニクロの低価格なブランド。誰もが好む基本アイテムが中心となるため、まとめ買いしたいアイテムが多い。見た目ではユニクロとの違いは分からないが、「価格なり」の商品もあり |
H&M | 安さばかりでなく、デザイン性の高いアイテムが豊富。有名デザイナーを採用しているので、大量生産で安い価格ながら、流行色やトレンドが反映されており人気が高い |
無印良品 | 派手さはなく、着心地が良い服が揃っている。価格帯と品揃えはユニクロに近く、カラー・素材・肌触り・デザイン・価格においても満足度は高く、希望している服が安心して買える |
アベイル | しまむらグループのショップ。しまむら、ユニクロより高めの価格で、若い女性向けのファッションを意識した品揃えとなる。流行のアイテムがブティックよりも安く買える |
「しまむら」はリーズナブルな価格でありながら品揃えも豊富なので、普段から「しまむら」を利用している家庭は多いはずです。ですが、神経質な方は・・
ですが、しまむらはサイズ欠品があっても追加で入荷しない「売り切り」商品が多いので、同じデザインの服ばかりが大量に出回ることは少ないかもしれません。つまり、バレることは少ないはずです。
ユニクロで「2,980円」は高く感じてしまう
ユニクロと繊維メーカーの「東レ」が共同開発した「ヒートテック」という新素材は速乾・保湿・保温に優れており、薄くて着ぶくれしないためヒットしました。
この素材の肌着はとてもリーズナブルでもあり、注目を集めていますが・・
ユニクロで2,000円以上の服は高い
この意見をよく聞きます。過去にウルトラライト(軽量)ダウンベストが流行りましたが、すぐにライバルの似た商品を扱うようになり ユニクロで買うメリットが感じられなくなりました。
品質が良くても「ユニクロ = 安い服」という印象がマイナスに働いてしまうので、他が選べるならブランド優先にする方は多いはずです。
古着を探して被服費を抑える方法とは
最近では古着の注目度が高くなり、どんなに古くても注目されるアイテムは高く売れます。
古着屋めぐりを趣味にしている芸能人・モデルも多くいて、コーディネイトの完成度と、服の調達に使ったお金のギャップに「いいね」が大量に集まります。
被服費を抑えるには古着屋を利用する
手持ちの古着を下取り → 購入費用を増やす
掘り出し物を探す趣味としての楽しみがある
ビンテージアイテムの知識があるなら、「まとめて処分」となったコスパのよい古着をゲットして その中にある高値で売れそうな商品を転売して稼ぐ方法もあります。
まとめ:衣類の適正予算 衣料費 被服代の費用 服飾代
貯金が足りないときは被服費を抑える対策が効果的です。衣類は肌着の質をある程度キープできれば、外出着は使い回しで何年もいけます。
安い下着のお買い得パックよりも、場合によっては高めの「品質重視の肌着」が長持ちすることもあり得ます。購入者のレビューを参考にコスパの良い選択が求められます。